『SUM』は引数全てを合計しますが、合計する範囲の中から条件に合ったものだけを合計するのが『SUMIF』です。どんなことができるのでしょうか。
SUMIFって何?

この範囲の中から条件に合ったものを合計して!
といったときに便利な関数です。
使い方はSUM関数と少し変わります。
※SUM関数についてはここから
SUMIFに使われる引数

では、実際に例を用いてみてみましょう。
SUMIFの使用例
例:D5に『性別が「オス」のアルパカが食べた牧草の束の合計数を出す』場合
範囲:「性別」の列(A2からA10まで)
検索条件:「オス」(D2)
合計範囲:「食べた牧草の束」の列(B2からB10まで)

Enterキーを押すと

戻り値として14が返されました。
このように、検索する範囲内のうち当てはまるもの合計範囲から選んで、合計値を計算してくれます。
範囲と合計範囲の関係
合計範囲から選択される値は、範囲内で検索条件に当てはまるセルが何番目にあるかによって決まります。
先程の関数式を見ると、範囲内のセルのうち「オス」と入力されているセルは、上から1、2、4,6,9番目にあります。

合計範囲のうち、計算されているセルも上から1,2,4,6,9番目のセルです。
では、合計範囲をB2:B10からB3:B10に変えてみましょう。

すると、戻り値が7になりました。
合計範囲としたB3:B10のうち、上から数えて1,2,4,6,9番目に位置するセルが合計されたのです。
(9番目のセルは存在しないので値としては0になります。)

つまり合計範囲のうち計算に用いられているセルは、
選択した範囲のうち検索結果に当てはまるセルが何番目か数えた時の位置と同じ位置に存在するセル
となります。
列と行を変えた場合でも同じで、左から数えた時の位置と同じ位置に存在するセルが計算されます。
SUMIFを用いる場合は、範囲と合計範囲の行数(もしくは列数)を同じにしておくと使いやすいですね。
合計範囲は選択しなくてもいい
ちなみに合計範囲は指定しなくても問題ありません。
合計範囲を指定しない場合、範囲内で検索条件に当てはまる値が計算されます。
範囲:「食べた牧草の束」の列(B2からB10まで)
検索結果:「2」

範囲内の2の値がすべて合計されて、戻り値が4になりました。
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